学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

節目ごとに読み直したい教育書5冊

あと4日後には3学期が始まろうとしています。

やらないといけないことはたくさんあるけど、ついついダラダラしてしまう日々、、、

 

初心を思い出すために、自分が今まで読んできた中で、折にふれて読み直したい(読み直してきた)本5冊を紹介したいと思います。

 

 

 

 

まずは、、、

教育の力 (講談社現代新書)

教育の力 (講談社現代新書)

 

 やっぱり外せない一冊。

現場に出てみて、ついついハウツーに引き寄せられがちですが、原理に立ち戻ることの重要性を事あるごとに感じ、読み直してきました。

「何のための教育か?」

という問いは常に自分に問い続けておきたい。

 

 

2冊目

 

クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ

クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ

 

 こちらも今まで何度も読み直してきた本。

こんなクラス、学校をつくりたいなと読み直すたびに思います。

教師になった今読み直すと、中々保安官バッジを捨てきれていない自分に気づきます。

クラスの主役は子どもたち。そして自分もその一員。

ここから3学期はまた考え直していきたい。

 

 

 

3冊目

 

学校でしなやかに生きるということ

学校でしなやかに生きるということ

 

 学生時代、「現場に出たときに、同じことを考えそうだなぁ。」と思いながら読み、実際現場に出てみて、この本に書かれていることの多くに共感してきました。

 

特に共感したのが、学校にあふれる「善意」のことについて。

 

P.13 ぼくは、すべての子が元気で明るくはきはきとしたら気持ちの悪い社会ではないか、と考える。

そして、「善意」ほど、ときとして人を深く傷つけるものはないとも思う。

学校にはその種の「善意」があふれかえっている。」

 

学校の先生たちには、それぞれが「子どもたちのため」を思う「善意」を持っている。

それぞれの「善意」があるけど、その取り組みはそれぞれ違っていて、そこから対立が起こる。

それぞれの思う善意から対話を深めることができれば、あいさつ運動とか無言掃除とか学校の中で当たり前になっている文化を見直すきっかけになるかもしれないと思うけど、いかんせん学校の先生にそんな余裕がありませんね…。

 

だからこそ、この「しなやかに生きる」というタイトルが良いなと今は思います。笑

 

 

4冊目

 

せんせいのつくり方 “これでいいのかな

せんせいのつくり方 “これでいいのかな"と考えはじめた“わたし"へ

 

 

学生時代は、この本を読んで、凝集性について考えさせられました。

今取り組んでいる『学び合い』では、凝集性をある程度求めている思います。

そこに対する違和感が自分の中で払拭しきれない。(自分の力不足もあると思いますが。)

自分の理想は、信頼関係を基盤とした個別の中にあるゆるやかな協働。

ここを目指す難しさを痛感した昨年でした。

 

本当の意味でクラスがチームになるということはどういうことなのか。

それぞれが居心地がよいと感じるクラスって?

教師としての自分のありかたはこれでよいのか?

 

そんな疑問を持ちながら、学生時代は飛ばしていた本の中にあるワークをしながら読み直したいです。

 

 

 

5冊目

 

「学びの責任」は誰にあるのか: 「責任の移行モデル」で授業が変わる

「学びの責任」は誰にあるのか: 「責任の移行モデル」で授業が変わる

 

 

わりと最近でで、読んだ本。

学びの個別化を実践していこうと思ったら外せないのではないかと思います。

この本を参考にしながら、少しづつ学びの個別化・協同化を進めていくことが今年の目標です。

 

 

 

簡単ではありますが、以上5冊!
3学期が始まるまでに、ぱらぱらとでもよいので読み直そうと思います。

しかし、今読んでいる本も、、、

 

 

 

 

 

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞

 

 

 

どちらもおもしろい!

 

ゆっくりと本を読める時間もあとわずかなので、じっくり読もうと思います。