学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

算数自己主導の学び 振り返り〜文字と式〜

算数では、単元まるごと子どもたちに委ねる自己主導の学び(子どもたちはジコマナと呼びます。)を進めてきました。

 

文字と式という単元で、4時間という短さと比較的簡単な内容であるため、単元表を手渡し、実験的に進めてみました。

 

作った単元表はこんな感じ

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北海道の古田先生の単元表を参考に作ってみました。

 

子どもたちは、最初の1、2時間目は戸惑っていたけど、4時間目はいい感じ。

(3時間目はぼくの都合で自習にしてしまった…反省です。)

 

 

全員が80点以上という目標を掲げて挑んだテスト。

結果として、テストでは2名が80点以上取ることができませんでした。

そのうち1人は、授業中に気にはなっていた子。

もう1人は、完全にノーマークでしたが、振り返ってみると納得する理由もありました。

 

 

さてさて、今回の実践を振り返ってみて足りなかったこと。

 

①教材研究を通した課題と確認テスト作り

今回90点以上はたくさんいましたが、減点されるポイントがしっかりあった。

それは、「yの値を求めなさい。」と聞かれているときと、「面積を求めなさい。」と聞かれているときの答え方。

「yの値を求めなさい」=単位はいらない。

「面積を求めなさい」=単位が必要。

この違いを確認テスト等で補えてなかった。

ここは自分の教材研究不足が原因です。

課題や確認テストを作るとき、その時間でどんな力が身につけばいいのかをしっかりと考えてつくる必要がある。そして、それに対応する評価をする。

分かっていたつもりですが、まだまだです。

 

②人間関係の流動化

今回達成できなかった子の一人で気になったのは、いつも同じ子と2人で進めていたこと。

一緒にやっていた子が学力の高い子だったので、特に課題を達成するのに困らなかったのでしょう。

しかし、仲良しの子といつも一緒にやっていると、説明や確認がゆるくなってしまう。

いわゆるぬるま湯に浸かっている状態とぼくは言っています。

心地よいからこそ、抜け出せない。

だけど、抜け出さないと成長はしない。

そして、自立していかない。

コンフォートゾーンの話を一度子どもたちにしましたが、もう一度問いかける必要がありそう。

 

③学びを進める&促す子の見取り

これは、先日の『学び合い』授業参観のときに感じたことですが、まだまだ子どもたちを見とれてないなと感じています。

どうしても気になる子に目がいってしまいますが、しっかりと自分で学び進めている子、周りを巻き込んでやっている子もいる。

その子たちの頑張りを拾っていって共有していかないといけない。

どんな行動を望んでいるのかはしっかりと伝えていかないと、ただの放任になってしまう。

 

④単元表の活用

一応は渡した単元表ですが、それからこっちでチェックできずしまいでした…。

学びの地図として、単元表をわたしているので、順調に進めているのか、理解が曖昧なままなのか、確認テストと関連させてアドバイスができるようにしたいです…。

 

 

なんだか、まだまだ足りないことがありそうですがとりあえず自分のために整理してみました。

今週からは分数のかけ算。

予習ができるように、最初に単元表とプリントを渡せるようにしたいと思います。

 

この実践を2年次研の論文にするつもりなので、データと実績を集めたいところ…

 

 

明日からまたがんばります。