学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

UDとは?

いよいよ新年度がスタート。

赴任された先生方とも挨拶をし、新学年で話し合いをしている中で、学級目標の掲示とデザインについての話題が上がりました。

 

赴任された先生の前任校では、UDを意識して、学級目標を白黒で書き、教室の前面には掲示しなかったとのこと。

 

UDの環境整備を意識して、教室の全面の掲示をすっきりさせるというのは、よく聞く取り組みです。

確かに集中力の持続が難しい子にとって、効果があるのかもしれません。

だけど、この話を聞くたびに、「なんだかな〜」と思ってしまいます。

 

それは、そもそもの前提が教師が前に立ち、子どもに教えるという一斉授業の前提があるからこその考えだと感じるからです。

 

主体的・対話的な学びを意識した授業を考えるとき、子どもたちにとっての前面は、黒板ではなく、さまざまなものにとって変わりうる。

 

UDの考え方が、支援を要する児童にとっての配慮というよりも、教師にとっての教えやすさを追求するものになっているように感じます。

一人ひとりの学びの多様性を認め、それぞれにあった学びができる環境をつくり、支援をすること。

それが本来のUDではないか。

 

そんなことを学年会で考えながらもそんなことは言えず、もやもやとした気持ちになってしまいました。