学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

信念対立をどう乗り越えるか

今日おもしろいと思った出来事

(おもしろいと言ったら子どもたちに失礼かもしれません。)

 

 

ある男の子と女の子が意見の食い違いで、給食の時間、僕のところに相談しにきました。

 

 

話を聴くと、どちらも主張は異なるけど、お互いがある1人の男の子を思って言い争いをしていました。

そのはずなのに、手法の違いで言い争っている。

 

お互いに目指すべきゴールは同じはずなのに、こうも意見が異なり対立するのかと話を聞きながら感慨深いものがありました。

 

2人が話している問題は、多分僕が介入して、関係する子どもたちに指導すれば一応おさまりはついたのかもしれません。

 

だけど、こういう対立にこそ子どもたちが成長するチャンスがあるんだろうなと感じたのです。

 

「2人の意見はよく分かるよ。どちらもA君のことを思っての意見だよね。だから2人でよく話し合ってどうすればよいか2人で考えてみれば。」

 

それだけ、伝えて任せてみました。

 

昼休みのあと、どうなったのか話を聞くと、2人が言っていたどちらの意見とは違う第3の解が出来上がっていたのです。

 

完全に折り合いをつけたとは言えなかったかもしれないけど、1つの問題を教師の主導で終わらせてしまうのではなく、子どもたちに任せるってすごく大切だと思います。

 

 

僕の反省としては、お互いがとことん納得できるまで対話をすることのよさや環境をこれまで教室に築きあげることができていなかったこと。

そして対話を深めるためのスキルを子どもたちに伝えられなかったこと。

それがあれば、今回の問題はもっと違う展開があったのかもしれません。

 

抽象的な話になってしまいましたが、とても考えさせられる出来事でした。

対話の文化を教室に根付かせるために、これからどうしていくべきかじっくり考えていこうと思います。