学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

風越コラボin熊本に参加して

3連休は熊本で行われた風越コラボに参加してきました。

 

久しぶりに再開した苫野ゼミのメンバーの安心感。

 

岩瀬さんとも東京で行われた講談社の講座以来の再会でした。

覚えていてくれたのがとても嬉しかった、、、。

 

 

今回の風越コラボは二日間に渡る密度の濃い探求の時間となりました。

 

1日目の初っ端から昼食時間も含めたペアインタビュー。

はじめての経験でしたが、とても濃い時間となりました。

一人30分って長いと思ったら全然足りないと最後にはなる始末。笑

今までの自分を振り返り、他者を通して自己対話をしている感じ。

自分の根っこを考えるベースがこのペアインタビューの時間にはありました。

 

自分の話が誰かに共感してもらったり、

逆に自分の問題意識が他の人にとっては新鮮に感じてもらったり。

色んな発見がある時間でした。

 

 

午後は苫野先生と岩瀬さんのお話。

苫野先生の話は何度も聞いていますが、聞くたびに自分に刺さる部分が毎回違っていておもしろい。

 

そして徹底して原理を語った後の岩瀬さんの実践の話はしびれました。

とにかく個によりそったエピソードでの振り返りと教師としての自分自身の省察

それをずっと続けてきたからこそ今の岩瀬さんがあるんだろうとしみじみ感じました。

 

 

 

2日目はMost Likely to Succeedの鑑賞からスタート。

Most Likely to Succeed Trailer HD - YouTube

 

アメリカのHigh Tech Highという学校に焦点を当てたドキュメンタリー映画

 

見終わった後にものすごく虚無感を感じてしまいました。

この映画で描かれている学校と今の日本の公立校で行われていることのギャップ。

社会が変わっている中で学校が取り残されてしまっている。

改めてそのことを痛感させられました。

 

と、同時にたくさんのもやもやも。

 

 

それを午後のワークショップでは、オープンスペーステクノロジーという技法を使って、みんなで対話しました。

 

そこでの対話もとても濃かった。

 

探究心に火をつけるには?

というテーマのグループに参加しましたが、対話を通して自分の中では、

「火はすでに灯っているのではないか?」

という問いに変わっていきました。

 

子どもたちの中に探究心の火は灯っている。

本来その日が灯ち続けるように、教師は薪を焚べるように、日常に溢れるたくさんの子どもたちの問いを尊重し、いつかその火が大きく燃え上がるのを見守っていくべきなのではないかと思いました。

 

探求って映画の中に出ていたように、何か大きな成果物をみんなで作り上げたり、劇をしたりするだけじゃない。

問いをもって、それを昇華しようと思い立った時点で探求は始まっている。

 

今の学校ではそういった小さな問いをもち、解決しようと燃え上がろうとする子どもの探究心の火を教師が踏み潰してしまったり、水をかけてすぐに消してしまったりしているのかもしれない。

 

自分自身を振り返ってみても、そういった側面があったかもしれません。

小さな問いの火種が大きな探究心の火を燃え上がらせていく。

そのイメージを自分の中で持ち続けようと思います。

 

 

 

 

そういった意味で、今回の風越コラボは苫野先生、岩瀬先生を含めた参加者みんなが共同探求者でした。

誰かが言った小さな問いも受け止めて、一緒に考えていくとても温かな場だったなと思います。

ここから何かが始まりそうなワクワク感も溢れていました。

 

1日経った今も心が温かく充実した感じがしています。

 

公立学校には何ができるんだろう。

これから何ができるんだろう。

自分はその中でどんなふうに変化していくのだろう。

 

ハードルは高く感じるけど、絶対に変わっていける。そして変わっていく。

今回できたゆるやかなネットワークの力を借りながら、これから自分にできることをやっていこうと思います。

 

 

あー楽しかった!