学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

教育技術

 

とあるセミナーに参加してきました。

 

オルタナティブ教育や『学び合い』などを勉強しているけど、基本的な教育技術のことも勉強しておきたい。

と思ったからなのですが、やっぱり会場の雰囲気に馴染めませんでした。

 

批判も対立もするつもりはないのですが、ひとつだけ気になったこと。

 

おもしろい授業。子どもを引きつける授業。様々な理論に基づいた授業。

大切だと思います。

退屈な授業より何倍もまし。

 

それらを通して、変容した子どもの姿。

確かに指導の実績なんだと思います。

 

ただそれは、

「口を開けてえさを待つ鯉」

を育てていないか。

 

「この先生はおもしろい授業をしてくれない。」

 

そうやって意欲を失う子を育てていないか。

一見感動的なエピソードの裏に隠れた部分がとても気になりました。

 

教師の力で子どもたちを引き上げることは重要だと思います。

ただ、その担任がいなくなったら元に戻るでは意味がない。

 

教師の力で引き上げることよりも、

その子が困ったときに、自分で助けを求めることができること。

そして、その子のことを個として尊重しつつ、気にかける集団を育ててあげること。

 

それができていないと、

担任に依存する子どもを育てているのではないでしょうか。

 

まぁどっちつかずになってしまっている今の自分が言えることではありません。

どちらにしても難しい。

そもそもこの構造は問い方のマジックに陥ってしまっています。

 

どちらも大切。

ただそのバランスを見失わないようにしたい。