学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

GW中の個人的課題① 漢字指導

 

GWも中盤に差し掛かり、後半に予定が集中しているので、ゆっくりしたり学級経営や授業について考える時間も計画的に確保していかないといけないと感じています。

 

GW中に個人的課題として考えていたのは、漢字指導法です。

 

今年度、特に感じているクラスの課題として読み書きが苦手な子が多いということ。

自分自身、よくある漢字の指導法である

 

①新出漢字の確認(4つ)

→読み、なぞり書き、空書き、えんぴつ書き

 

②先生のところに持ってくる

 

③宿題としてノート1ページに書かせる

 

 

という指導を行ってきました。

 

同学年の先生方に聞いても、このように進めているクラスが多いのかなと思います。

しかし、宿題として1ページやってきても漢字を覚えておらず、点数は伸びない。

 

休み時間をつかって宿題をやってこなかった児童に宿題をさせたり、テストのやり直しをさせたりする自分の指導が果たして本当に良いのだろうかといつも思っていました。

 

 

逆に、読書を好み、本をたくさん読む子などは宿題はすでに知っている漢字も多い。

 

 

そんな中で、一斉に新出漢字を指導する、できなかった子は自分の時間を使って終わらせる指導ではいけないとひしひしと感じていました。

 

 

それぞれの学ぶペースや理解度には差があって当たり前。

特に漢字はそれが顕著に表れる。

だからこそ、漢字学習の個別化が必要だという結論に至りました。

 

漢字に限らず、他の教科または教科の垣根を超えて個別化・協同化・プロジェクト化への転換は必要だと考えますが、まずは漢字学習の個別化から取り掛かろうかと思っています。

 

 

漢字学習の個別化を考えるにあたって、参照にしている本が

 

教育の力 (講談社現代新書)

教育の力 (講談社現代新書)

 

学びの個別化がなぜ必要なのかというそもそも論を再確認。

 

 

 

この本に書かれていることを基盤に漢字学習の個別化に取り組もうと思っています。

従来の漢字指導法の問題点を指摘し、漢字スキルの進め方や子どもたちが漢字に熱中するためのさまざまな手立てが分かりやすくまとめられています。

 

そして、漢字学習を通して、自立した学び手を育てようとしているのがこの本1番のポイント。

僕が考える学級経営の中で目標としていることの1つです。

だからこそ、学習者自らの自己選択・自己決定によって学びを進めることができる場面を増やしていきたい。

 

 

最後がこちら

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何故かAmazonで見つかりませんでしたが、今日書店で見かけた本。

様々な実践者の漢字指導法が載ってあり、参考になります。

 

 

これらの本を読んでとりあえずやろうと思っていることは

 

①漢字スキルの自由進度学習

②漢字スキル進度の締め切り表の作成

③漢字スキル進度確認表の作成

④漢字スキル音読

⑤漢字サバイバル・ペアチェックなど漢字に対する意欲を高めるためのゲーム的要素をとりいれた実践

⑥宿題ノートを間違えた漢字・語彙を増やすためのノートとして使うこと

 

などでしょうか。

果たしてうまくいくのかどうか不安な面もありますが、やるからには結果を出したい。

 

そして、自立した学び手へと育ってほしいなと思っています。