学びの車窓から

小学校教員です。日々の実践、考えたことをつらつらと。

美しさって?

 

今日は道徳の「美しいお面」の授業。

 

この授業のまとめが指導書を見ると、

「本当の美しさとは容姿の美しさではなく、心の美しさである。」

的なことでした。

 

いやいや、ちょっと待てよ。

「美しさ」って、例えば

夕日が沈んでいく景色を見たとき。

バスケで華麗なドリブルで相手を抜き去ったとき。

美術作品を見たとき。

なとなど…

 

「美しさ」を感じる瞬間って人それぞれのはず。

それをこんな美辞麗句でまとめていいのか?と苫野ゼミ時代の血が騒いでしまいました。笑

 

ということで、今回思い切って、サークルをつくり、「本質観取」を行うことに。

 

「本質観取」については

 

 

はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)

はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)

 

 

こちらにくわしく書かれていたと思います。

 

大学時代には、「愛」や「嫉妬」などの本質観取をやってたな〜。

 

さて、授業ではまず

「美しいと感じたもの・こと・出来事」についてグループでの対話、全体での共有を行いました。

 

その後、「美しいお面」を読み、物語の中で登場した「美しさ」を発表してもらいます。

 

 

それらのことを考えたうえで、

「美しさ」とは何なのかみんなで考えていきました。

 

 

ざっくりと流れはこんな感じですが、とてもおもしろい時間でした。

 

 

個人的には、「美しさを感じるとき、そこには目標が生まれる」というある子が言った言葉に思わず鳥肌が立ってしまった。

 

たしかに、「美しい」と私たちが感じるとき、そこには憧れや畏怖の念を感じているのかもしれない。

 

あ〜もっと深めたいと思ったけど、時間の都合でやむなく終了。

 

正直、まだまだ全員が安心して発言できる場づくりや自分のファシリテーション能力も足りないけど、可能性を感じた授業でした。

 

 

「美しさ」の本質観取大人でもやってみたい…。