自分たちで作ったルールは守る
今読んでいる本
グループのちからを生かす―プロジェクトアドベンチャー入門 成長を支えるグループづくり
- 作者: プロジェクトアドベンチャージャパン
- 出版社/メーカー: みくに出版
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: 単行本
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来年度からPAの考えをどうにかクラスに取り込めないかなと思って読んでいます。
その中で書いてあったこと。
“これからの新しい方法は子供達に自分たちのためのルールをつくってもらいます。自分のためであると認識してもらうことが必要です。誰かにやらされているという感覚は取り除かなければなりません。”
この自分たちのために自分たちでつくる自分たちのルールってすごく重要だなと思います。
クラスで自分がつくったルールやきまりって、子どもたちによさが伝わっていないと十分に守られることってないし、子どもたちもやらされている感が強い。
子どもたち同士、子どもたちと教師の間での合意形成をしっかりとすることで、誰もが安心して過ごすことのできる教室ができるんだろうと思います。
この本を読んでいる中で、自分の教室の中でもそういったエピソードが1つあることを思い出しました。
朝のサークルタイムでのこと。
男子たちが借りたボールを返さない人がいることを話題に出しました。
みんなにどうすればいい?と考えてもらい、さまざまな意見を出してもらいました。
色々な案が出ましたが、最終的に決まったのが、ボールが置いてある場所の上に貸し出し表を作り、借りた人の名前を書いて、返したら丸をつけるというもの。
表も子どもたちが裏紙を使って、自分たちで作っていました。
正直、「これ、絶対続かないだろう・・・。」と心配していたんですが、不思議と今でもちゃんと続いています。
その過程で僕が関わったことは裏紙を提供したぐらいです。
これがもし、子どもたちから、
「ボールを返さない人がいるから、どうにかしてください!」
と言われ、
「よし!チェック表を作るから、借りた人は名前を書くこと!」
としていたら、続いていたのかな?
それはそれで続いていたのかもしれないけど、大切なのは、自分たちが教室で安心して過ごすために自分たちでルールを作り出すという体験なのかなと思います。
そういった経験を積み重ねることで、自分たちの身の回りの環境は自分たちの関わり方で変えられるという実感をもってほしいと思います。
今年度はそういった経験をあまり積み重ねられなかった。
来年度に向けた反省です。